
フォルムのプロクソン マイクロフライステーブル + CNCセットを
2008年の年末で組み立てて、円を描くところまで動作確認を行いましたが
引っ越しやライフイベントが重なり、段ボール箱の中で眠っていました。
2020年の新年会でそんな話をしたところ、使いたいという後輩がいたので、譲る前に動作確認を兼ねて動かしたメモです。
CNCコントロールは、Mach3で行いました。
Windows Vista/7 (32bit)でもパッチを当てれば使えるらしいですが、Windows XP/2000の方が確実な気がします。
制御にはパラレルポート付きのパソコンが必要です。IRQの指定があるので、USB-プリンタ変換ケーブルはたぶん駄目で、PCI-パラレル変換なら行けるかもです。
Thinkpad R60 + アドバンスド・ミニ・ドック (2504) + Windows XP (32bit) は動作OKでした。
ドッキングステーションのパラレルポートと制御基板(アキラシステムのCNC基板3号機)をDsub25ピンオス-オスのケーブルで接続します。
制御基板は1/8マイクロステップに設定されていて、モーター(多摩川精機 TS3617N278)は 1回転あたり200ステップなので、Motor Tuning -> Steps per には1600を指定します。
円を描くWizardに対して文字を彫刻するWizardの軸は反転している(?)ので、モーターの Home -> Reversed のYの項目にチェックが必要です。
アルファベットの文字を彫るにはWizard -> Write(Text Engraving)を使用するのが便利です。
フォントは下記の種類から選ぶことが出来ます。
GCodeを生成するには、CMCに接続した状態で「Write」ボタンを押下します。
このとき、左上の座標は全てゼロにしていないと、開始位置がずれるので注意です。
描画後の終了位置を確認するには、Last Wizardでもう一度開くとX座標の欄に終了時のポジションが表示されます。
問題なければ「Return to Mach3」ボタンで戻ります。ワークから外れていたら文字の大きさやフォントを調整して再度「Write」します。
Gコードが生成されたら、テーブルを手動で動かして原点を合わせ、Resetボタンを押下してフライス盤と接続し、Cycle Startとすれば彫刻がスタートします。Z軸が上がったら忘れずにミルを回転させましょう。

ホムセンの木材コーナーのイメージに引っ張られてペンキを買ってしまったのですが、アクリル絵の具で十分でした。むしろ屋外用のペンキは粘度が高くて切削時にカスが残るので使いにくい…いっぱいあるのに…
ワークの広さが横120mmは良いとしても、縦が40mmしかないので、制作物はかなり限られます。当時はY軸80mm拡張も販売されていたようですが……
トータルでかかった費用:13万円くらい。